樹種で変わる、木の家具の印象
木の家具 素材 選び方

樹種で変わる、木の家具の印象

家具を選んでいて、「かたちは好きなのに、写真によって少し印象が違って見える」と感じたことはないでしょうか。

その違いをつくっているもののひとつが、木の色や木目です。

明るく軽やかに見えたり、落ち着いて感じられたり。木目がよく見えることで家具そのものの存在感が増すこともあれば、空間に静かになじんで見えることもあります。

同じデザインでも、どの樹種を選ぶかによって、部屋に置いたときの佇まいは少しずつ変わります。

木部を選ぶときは、「好きな色」を探すだけではなく、木が持つ表情と、自分の暮らす空間を一緒に眺めてみることが大切です。


 

同じかたちでも、木が変わると見え方が変わる

樹種による違いで、まず目に入りやすいのは色味です。

比較的明るい色の木部は、空間を軽やかに見せやすく、濃い色の木部は落ち着いた印象を感じやすくなります。

けれど、家具の印象をつくるのは色だけではありません。

木目の線がはっきり見えるもの、穏やかに広がるもの。色の濃淡や木目の動きによっても、家具の表情は変わります。

すっきりとした空間にしたいのか、木らしい存在感を楽しみたいのか。最初から樹種名だけで絞り込まず、「どんな雰囲気の部屋にしたいか」から考えると、選択肢を見比べやすくなります。


 

木部だけでなく、床や張地と一緒に見る

小さな木部サンプルだけを眺めていると、つい「この色が好き」という感覚だけで選びたくなるものです。

家具は、実際には床や壁、カーテン、ラグ、張地など、さまざまな色や素材に囲まれて置かれます。

たとえば、床と木部の色合いを近づけると、家具が空間になじんで見えやすくなります。反対に、床と家具の明るさに差をつければ、家具の輪郭が際立って見えることもあります。

どちらが正解ということではありません。

張地との組み合わせも含めて、家具を部屋の中でどのように見せたいかを考えることが、木部選びの手がかりになります。


 

朝と夜では、同じ木も少し違って見える

もうひとつ意識したいのが、光です。

自然光が入る昼間と、照明を灯した夜では、木の色や木目の見え方が少し変わります。オンラインショップの写真と、自宅で見たときの印象が完全に同じとは限らないのも、そのためです。

木部サンプルを確認できる場合は、家具を置く予定の場所で眺めてみるのもひとつの方法です。

窓の近くで見る。いつも使っている照明の下で見る。床や張地の近くに置いてみる。

そうすると、サンプル単体では見えにくかった「部屋との相性」が少しずつ想像しやすくなります。


 

木の表情まで含めて、自分の家具を選ぶ

木は自然の素材です。

同じ樹種であっても、木目や色の濃淡など、一つひとつの表情には違いがあります。サンプルは完成した家具とまったく同じ木目を探すものではなく、その樹種が持つ色合いや雰囲気を確かめるための手がかりとして見るとよいでしょう。

使い続ける時間の中で、木の見え方や風合いに変化を感じることもあります。

購入した日の印象だけではなく、その家具が日々の空間になじんでいく様子まで楽しめるのも、木の家具ならではの魅力のひとつです。

迷ったときは、「この樹種が正しいか」ではなく、「この木の表情を、毎日の部屋で眺めていたいか」と考えてみる。

木部を選ぶ時間も、これから長く付き合う家具を思い描く時間になります。

気になる木部が見つかったら、樹種ごとの表情を見比べたり、木部サンプルで実際の色合いを確かめたりしながら、ご自身の空間に置いたときの姿を想像してみてください。

写真だけでは気づかなかった違いも、家具選びの大切な手がかりになります。


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