BRAND:MISHIM POTTERY CREATION
「将来アンティークになっていけるもの」を目指した物作りは、必然的に質感を重んじたプロダクトへ。素材となるのは木や鉄、土、植物。すべて時と共にゆっくりと呼吸し、 変化してゆくものです。 それらと向き合い、手間と時間をかけて丁寧に作られます。 そうして出来上った物に、暮らしの温もりや匂いがついて、魅力のある、特別な物になっていく。 そこに素敵な物語が生まれる事を心から願って。
fractal series
美濃で創業700余年18代続く窯元[兵山窯] との共作となるfractal。「梅花皮(かいらぎ)」という素材の収縮率の違いを応用して生まれる日本独自の技法で製作され、細かいヒビが独特の風合いを醸し出す。アンティークのような存在感が人気のシリーズ
mug cup/hibi(白)
W80×D80×H80 容量約180ml
mug cup/susu+hibi(黒+白)
W80×D80×H80 容量約180ml
mug
シンプルが故に素材感が引き立ち、タイムレスに時代を超えて愛されるそんな一品。この一つで、持つ人のセンスが感じられます。「人と被りたくない」そんな個性派の貴方へ非日常な感覚を。カラーは2色から
上品なデザイン
ほんの少しだけれども、絶妙なくびれがあります。シンプルな中に上品さを感じるデザインにまとまっていて、飽きのこない長く使い続けられるアイテムです。カラーはhibi/hibi+susuの2色からお選びいただけます。取っ手は親指が添えやすいのが嬉しい◎
独特な質感
陶器は工房や作家が追い求めるデザインや素材により様々な仕上げで質感と触り心地を表現しています。このマグカップは後述する「梅花皮(かいらぎ)」という技法で表面のヒビやザラつきをあえて出しています。正直、便利性というよりはデザインに偏った商品とも言えます。コーヒーを楽しんだ後の茶渋など、このマグカップだからこそのつき方、雰囲気があり、それすらも楽しんでいただけます。画像はhibi同一個体の例です。部位によって色も様々。
サビを巻く
マットな黒は「サビ巻き」という作業を素焼きの後に施すことで出来上がります。 よく見ると、かいらぎの縮れが黒の中にしっかり入っています。 susu+hibiは外側にだけ「サビ巻き」をかけた状態。 内側は白っぽいので、コーヒーなど濃い色の飲み物を入れた時にくっきりと綺麗に見えます。また、内側の茶色のすじや透明な液跡は、釉薬をかけ流した跡ですので内側のどこかに必ず出てしまいます。ご理解下さい。
梅花皮(かいらぎ)
とっても不思議な技法です。形を作った土の上に、泥状にした白い土を塗ります。そのあと乾燥させ、素焼きにして土の水分を抜くのですが、その時に、形を作った土と、白い土とでは縮む率が違うため、上に塗った白い土にヒビが入ります。これは、通常の陶芸では失敗作となります。ですが、梅花皮の面白いところは、この偶然が面白い。美しいという古人の目利き達がいたことです。そして職人たちによって、偶然をコントロールしてその縮れのヒビをテクスチャーのひとつとして作り上げたのです。どのくらい時間と労力をかけたのでしょう。それはわかりませんが、梅花皮を作っている工房は日本でもそう多くはありません。この日本独自のとてもユニークな技法を使ったのがfractalシリーズです。白い梅花皮は実は釉薬をかける前に「サビ」と呼ばれる液体をかけた後、水で洗い流します。 梅花皮のヒビに色味が入る前に、「サビ」を入れてしまうことで後から入ってくるシミを抑えると言う理由からです。そのことで、ヒビの印象はぐっと強くなり見た目も良くなるという昔からの技法です。
hibi
全体的に白っぽくなったり、サビの茶色や、釉薬の青っぽい釉薬跡が出たりと、ひとつひとつ仕上がりの色味などが異なります。白と一言にお伝えしても様々な色味や変化があり、楽しんでいただける逸品です。
susu
マットな黒は「サビ巻き」という作業を素焼きの後に施すことで出来上がります。 よく見ると、かいらぎの縮れが黒の中にしっかり入っています。 この真っ黒な中に見える細かい縮れが、なんとも言えずかっこいいのです。土にもsusuの成分にも鉄分が含まれており、鉄の成分がどの程度出て来るかどうかで色味や艶などが変わります。 写真下のものは、赤茶色がかった部分が多く見えております。これは、鉄分の反応が強く出たものです。鉄の赤茶が強いと、渋くて無骨さが増す感じになります。また、光が当たると反射で表面がキラキラとするのも特徴。 皿部分に筋のような模様が入っている事も多々ございます。
シミについて
梅花皮は土そのものの表面に縮れが起きているものです。その表情を最大限感じていただくために釉薬はごく薄くかけております。そのため、油や色素の強いものが染み込みます。
仕上げに食器用シリコンをかけておりますが、油類は染み込んでしまいます。
染み込みの度合に関しましては個体差があり、使用前の段階では判別できません。
シミや変色が気になる方は、油物をのせることは避けていただくことをお勧めいたします。
逆に、シミが入ることを変化と捉えてどんどん使って頂いて世界にひとつの器に仕立て上げてくださると幸いです。
*写真は1年半ほど使用して頂いたものです。写真とは全く違うシミの出方や、もっと激しくシミが出る場合もございます。あくまでも参考迄として下さい。
お手入れと注意事項
・特性上、油物は染み込んでしまいます。油染みは漂白剤でも取れないため、気になる方は、油を含む食材やお料理でのご使用は出来るだけお控えくださいませ。
・普段のご使用前に水や湯に浸してからご使いただくと、汚れが付着しにくくなります。
・使用後は、熱めのお湯で洗い、カビを防ぐためにしっかり乾燥してから収納して下さい。洗浄の際、スポンジですと表面のざらつきに引っかかってしまいますので、タワシ(金属は NGです。)のご使用をお勧めしております。
・食器洗浄時の無理な積み重ねや、強引な取り出しはおやめ下さいませ。チップ欠けの原因となります。
・正直ひとつひとつ個性がありクセのある製品でございます。「お手入れが簡単」「便利」とは少し違う、非日常感や風合いを心から楽しんでいただく品でございます。色味や個体差(キズのように見えるなど)による返品交換は出来かねます。予めご了承くださいませ。
・電子レンジOK
PACKAGE
MISHIM POTTERY CREATIONの専用の箱に入れてお届けします。
複数個購入を希望される方へ
ひとつひとつ難しい技法で制作している為、数が多くありません。品切れの場合、入荷をお待ちいただくか、予約注文も出来ますのでお気軽にお問い合わせください。